「行政書士に合格したいけど、自分に向いているのか分からない…」「勉強しているのに、なかなか結果が出ない」——そんな悩みを抱えていませんか?
結論から言うと、行政書士に受かる人と落ちる人には、明確な違いがあります。それは単なる頭の良さや勉強時間の差ではなく、「取り組み方」や「考え方」にあるのです。
この記事では、実際に私が行政書士試験を受験し、合格するまでの体験をもとに、受かる人・落ちる人の特徴の違いや、勉強中に直面した壁とその乗り越え方を詳しくお伝えします。これから受験を考えている方や、勉強中だけど不安を感じている方にとって、ヒントになるはずです。
行政書士に受かる人と落ちる人の違いとは?
合格者に共通する3つの特徴
行政書士に受かる人には、いくつかの共通点があります。第一に継続力があります。たとえ子育てや仕事に追われていても、日々の学習を習慣化し、地道に続けることができる人が多いです。第二に計画性です。無理のない学習計画を立て、こまめに修正しながら実行していく力が試験対策の要になります。第三に自己分析力です。模試の結果や勉強の記録をもとに、自分の弱点を把握し、必要な改善を素早く行える人ほど合格に近づきます。

この3つの力が合格者の共通点です
不合格者がやりがちなNG習慣
一方で、なかなか結果が出ない人の多くは、共通する落とし穴に陥っています。よくあるのはインプットだけで満足してしまうことです。テキストを読んだだけで理解したつもりになり、アウトプット練習を後回しにするケースは非常に多いです。また、最初から完璧を目指しすぎることも危険です。最初から細部まで覚えようとすると、途中で燃え尽きてしまう可能性があります。
「向いている・向いていない」は本当にあるのか?
「自分は向いていないのでは?」と悩む方もいるかもしれません。たしかに行政書士試験には法律の知識や読解力が求められますが、それ以上に大切なのは、地道に学び続ける力と、自分に合った勉強法を見つける工夫です。法学部出身者や法律経験者でなくても、十分に合格を目指せます。実際に私も、法律知識ゼロからのスタートでした。「向いていない」という思い込みで最初から諦めてしまうのは、本当にもったいないと感じます。



継続と工夫こそが「向き・不向き」を超える鍵なんだね
私の行政書士受験体験記
初受験での失敗と気づき
私の初受験は惨敗でした。勉強期間は十分に確保したつもりでしたが、実際は自己流で進めていたため、全体像が掴めないまま試験に突入してしまったのです。結果、時間配分が上手く出来ず、本番でも思うように力を出せませんでした。この経験から、メリハリをつけること、知識の定着を確認することの重要性を痛感しました。
勉強法を見直して合格できた理由
2回目の受験では、まず教材を絞り込み、1種類を何度も繰り返す方式に変えました。さらに、スキマ時間でも過去問に触れるようにし、アウトプット中心の学習に切り替えたことで知識が深まりました。また、定期的に模試を受け、自分の位置を確認しながら学習の軌道修正を行うことで、実践的な本番を想定して取り組めました。



振返りと改善が合格への近道でした
家事・育児との両立で意識したポイント
子どもが3人いる中での勉強は決して楽ではありませんでしたが、隙間時間の活用と、家族の協力が鍵でした。夜は最低1時間は勉強に充てると決め、家族との時間と学習時間のバランスを徹底して調整しました。完璧を求めず、「今日は10分でも机に向かえたらOK」と自分を認めることで継続できたことが大きかったと思います。
———両立のポイントは“完璧を目指さない”こと———
・カレンダーには5分でも勉強した日に”○”をつける。
・眠たい時は寝る。
・連休は勉強を忘れて子供と遊ぶ。
行政書士に合格するための勉強戦略
効果的なスケジュールの立て方
行政書士試験の学習範囲は広いため、無計画な勉強では挫折しやすくなります。私は「全体→科目→単元」という流れで逆算してスケジュールを組みました。最初の1〜2ヶ月で全体を一周し、その後は弱点の強化とアウトプットに時間を使う流れにしたことで、バランスよく学習できました。
———スケジューリングが学習効率を左右する———
・平日と休日のスケジュールを洗い出す。
・勉強に充てられる時間を把握する。
・模試や試験日から逆算する。


独学と通信講座、どちらを選ぶべき?
私は行政書士試験の勉強で、初めて通信講座を利用しました。これまでの資格勉強はすべて独学で進めてきましたが、行政書士については法律の専門性の高さと出題範囲の広さを考え、最初から通信講座に頼る方が効率的だと判断しました。実際、講座の動画解説や学習スケジュールの提案は理解を深める助けになり、自分のペースを保ちやすかったです。もちろん費用はかかりましたが、無駄な遠回りをせずに済んだ分、結果的には独学よりもコストパフォーマンスが良かったと感じています。




モチベーションを保つ3つの工夫
行政書士試験の勉強は長丁場で、モチベーションの維持が大きな課題になります。私にとって特に効果的だったのは、勉強時間の「見える化」と、合格者の体験記や合格後のストーリーを読むことでした。自分がどれだけ勉強したかを記録し、日ごとの積み上げが目に見えるようにしたことで、「今日も前進できた」という実感が得られ、自然とやる気が続きました。また、実際に合格した人の経験談や、その後の働き方・人生の変化に触れることで、「私もそこにたどり着きたい」という気持ちが何度もよみがえりました。
スランプ期の乗り越え方
スランプは誰にでも訪れます。私も勉強が手につかなくなる日が何度もありました。その時は無理に続けず、思いきって休む勇気も必要です。休んだ後は、初心に立ち返って「なぜこの試験を受けようと思ったのか」を思い出すことで、再び前を向くことができました。
関連動画を観てみたり、少しでも「関わっている自分」を認めてあげると、気づいた頃には自然とペンが進み出します。
合格ラインを超えるために必要なこと
行政書士試験に向けた学習では、まず行政法と民法といった出題比重の高い主要科目を優先的に対策することを意識しました。これらは得点源となる分野であり、ここで確実に点を取れるかどうかが合否を大きく左右します。
一方で、私は模試や過去問を通じて、自分の苦手な分野を洗い出し、それを一つずつ丁寧に潰していく作業にも力を入れました。苦手な分野はどうしても後回しにしたくなりますが、放置すれば本番で大きな失点につながります。主要科目を軸に据えつつ、自分の弱点にも真正面から向き合ったことが、合格に結びついた大きな要因だったと感じています。


落ちた人の特徴から学ぶ、やってはいけない勉強法
「とりあえず過去問」から始めるのは、逆効果かもしれない
行政書士試験といえば「過去問が命」とよく言われます。たしかにその通り。ですが、過去問を解く“タイミング”を間違えると、かえって遠回りになることもあるんです。
私は、勉強を始めた当初から通信講座を利用し、全体の構造や基礎知識をしっかり固めたうえで、過去問に取り組みました。だからこそ、問題の意図や出題傾向をきちんと読み取れたし、解けなかった問題も「どこを強化すべきか」が明確になりました。
逆に、いきなり過去問に飛びついてしまうと、何が問われているのか分からず、「なんとなく」で解答を進めてしまいがちです。それでは、本当の実力は身につきません。
暗記に偏りすぎた学習の落とし穴
「行政書士は暗記科目」とよく言われますが、単なる丸暗記では応用が効きません。理解の伴わない記憶は試験中に崩れやすく、応用問題で対応できなくなります。特に行政法や民法は、ストーリーで理解することで記憶が格段に強化されます。
———“知っている”だけでは得点に結びつかない———
行政法に関する判例はイメージが湧きづらい。
民法から始めることで、自分と身近な判例でイメージできるように。
SNS・YouTubeに頼りすぎて失敗した例
勉強法を探すためにSNSやYouTubeを見るのは悪くありませんが、見すぎると「見ただけでやった気になる」罠に陥ります。私も情報収集に時間を費やしすぎて、勉強時間を削ってしまった時期がありました。情報は参考程度に留め、自分の学習に集中することが大切です。



情報に振り回され過ぎず、自分の軸を持つことも大切です
行政書士試験に受かるために、今からできること
自分の現在地を把握する自己診断
まずは、自分がどのレベルにいるのかを正しく把握することが、合格への第一歩です。教材の確認テストや模試を受けることで、苦手な分野・理解があいまいな単元が明確にしましょう。闇雲に勉強を始めるのではなく、今どこまで理解ができていて、どこでつまづいているのかを整理することが、効率的な学習への近道になります。
———「現状」を知ることが、最短ルートをつくる———
・習得できたもの、できていないものを振り分ける(マークする)
・確実に習得したものはスキップする
・繰り返しつまづく箇所は別ノートにまとめる
小さな成功体験を積み重ねよう
最初から大きな目標を目指すのではなく、まずは「今日は30分勉強できた」「この1単元だけ覚えた」など、達成感を味わえる小さな目標を設定しましょう。成功体験の積み重ねが、次へのモチベーションになります。目に見える進捗は、自信とやる気を引き出してくれる心強い味方です。



毎日「できたこと」を数える習慣をつけると前向きになれますよ
継続できる環境づくりが合格のカギ
最終的にものを言うのは「継続」できるかどうかです。そのためには、家族の協力、学習時間の確保、ストレス発散の工夫など、自分にとって無理のない環境づくりが不可欠です。試験までの道のりを「特別な時期」ではなく「日常の延長線」として取り組めるかどうかが、結果を分けるポイントになります。
———勉強を「生活の一部」にできた人が強い———
試験合格はゴールではなくスタート。
合格後も業務内容や経営など学ぶことは多く、今の勉強習慣は今後もきっと未来の自分を支えてくれます。
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